3月になりました。三寒四温のこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ところで、3月16日は「財務の日」だそうです。皆様は、財務と会計の違いをご存知でしょうか。
何れも会社のお金の流れを管理する仕事です。それぞれの違いを理解しておくと
日頃の業務にも役立つと思います。
技術屋集団コスモマンの一人「たかし」です。
「大変」とは自分を「大きく変えられる」チャンスと思っています。
<RE:ロボット教室 第4軸 〜ロボットシステムの構築〜>
今回はロボットシステム構築における『ロボットの安全』についてです。
皆様機械やロボットが止まっていると安全に感じますか?
機械やロボットが止まっている状態について下記の様に分類されます。
(1)安全停止
(2)条件待ち停止
(3)見掛け上の停止
(1)は電源を遮断した時の様に、完全に止まった状態をいいます。
(2)は外部からの信号が入れば再起動するような状態をいいます。
(3)は長時間ある一定の位置をサーボコントロールしている状態をいいます。
作業者の方がロボットの停止状態の確認を怠ったり、
安全停止でない状態で可動範囲内に入った場合、
不意にロボットが動いてしまう可能性があり、労働災害を招く危険性があります。
実は(1)〜(3)は実は全て危険性を含んでいます。
『え?(1)も?』と驚かれると思います。(2)、(3)は言うまでも無く危険ですよね。
何故(1)が危険かと言うと、(1)も自分で電源を落としたはいいけど、他の人が知らずに入れてしまうかもしれないですよね。
ロボットシステムを構築するには、機械的、制御的な検討は勿論の事、
試運転中やお客様への導入後の人、設備等の保護をしっかりと考えなければいけません。
産業用ロボットの使われ方というのは様々です。
システムインテグレータの各社で設計思想の統一が重要ですが、
ロボットシステムを作り上げる設計者によって、十人十色のプログラムになってしまう事もあり得ます。
全てのロボットシステムにおいて共通して言えるのは『安全に対する注意が重要』です。
安全に対する注意点を一般論としてまとめますと、
(1)なぜ安全対策が必要か十分に理解している事。
(2)そのシステムで起こり得る災害を十分に検討する。(リスク・アセスメント)
(3)ロボット、その他周辺設備の設置は妥当か。安全保護装置は完全か。
(4)そのシステムの中ではさまれ・切断・衝突・感電等、危険な部分は無いか。
(5)操作盤等においてオペレータの誤作動を招く危険際は無いか。
(6)難しいですが、電磁波障害対策。
(7)担当者の教育訓練は十分か。
上記はあくまでも特に注意すべき点であり、これを全て確認すれば必ず安全だと
いうものではありません。
しかしながら、産業用ロボットを扱うインテグレータさんは各社それぞれの安全に対するガイドライン等を作っている事が多いと思います。
現在では「協働ロボット」の様に、以前の様な危険が低減される適用も非常に増えていますが、上記の様に、本質的な安全を確保する為の検討は現在も必要です。
ロボットと上手く付き合っていくには、安全に関わる知識は今後も非常に大切な事です。
それでは今月も「ご安全に!」
Commenti