Robot total caresystem
ロボットトータルケアシステム
コスモ技研の「ロボットトータルケアシステム」で管理・通知・メンテナンスをトータルサポート
サービス開始の経緯
厚生労働省は労働安全衛生法第28条第1項にて、危険防止の措置、作業行動から生ずる労働災害の防止の措置を講じるよう定めており、事業者が産業用ロボットを運用するうえで、メンテナンスの必要性が記載されている法律です。 (労働安全衛生法第20条第1項には「6ヶ月以下の懲役又は、50万円以下の罰金に処する」と明記されています)
産業用ロボットも毎日長時間稼動するため、始業前や始業後の点検や法定点検を毎日実施する必要があります。ロボットの整備不良はライン停止の原因にもなります。しかしながら、工作機械などに比べ定期点検を徹底するユーザーが少ないのが現状です。一方、点検保守を自社でできずロボットメーカーに依頼するSIerが多いことも事実です。
そんな中でコスモ技研では社員30人中20人が兼務で保守点検の対応を可能としました。増員と教育で原則自社での対応を可能にしました。顧客に納入した設備の累計稼働時間を計り、点検保守履歴も管理する新システムも稼働し、次の点検保守時期を個々にお客様にご案内します。定期実施の意識付けに各項目と理想頻度が分かる点検表もロボット納入先に配布し、改めてメンテナンスの重要性をお知らせします。
故障傾向とロボットの主要部品
【ロボット主要部品】
主要部品は駆動源・駆動伝達部品・配線・制御機器となります。
この中で常に動いている駆動源や駆動伝達部品の故障の発生頻度が
高くなります。
【故障要因の分析】
故障部品と診断項目より、寿命・部品劣化・外的要因のどれによるものかを
分析し、再発防止を行います。例えば寿命の場合は部品交換サイクルを早く
するために使用時間と交換時期を設備保全担当者が把握したり、部品劣化は
使用環境を改善したり、外的要因はロボット周辺機器を再調整します。
正常に動作しているロボットの場合、部品の寿命時間が近くなると故障率が
高くなります。部品の寿命を把握しておくことで、正常動作中に部品交換を
計画的に行うことができます。
メンテナンスの種類
● 日常点検
ロボットの生産稼働前後に、チェック項目に沿って日常的に行う点検です。連続稼働するロボットもあるため、チェックのタイミングや点検場所は、各社によってさまざまです。
● 定期点検
1 年または所定時間稼動時にロボット内部の状態を点検します。点検結果をもとに部品交換を実施します。
● 予防的部品交換
定期点検時に、摩耗や劣化が見られるパーツは、交換が可能であれば故障予防のために部品交換を行います。「予防保全」には必須の対応であり、部品の在庫確保や生産活動への影響を考慮した交換タイミングの適正化が重要です。
● オーバーホール
長期間の稼働により複数の部品に劣化や摩耗が見られる場合は、主要部品を一度に交換する事でロボットを最適な状態に戻します。
オーバーホール時期は使用条件によって決定します。
オリジナルのロボット点検表を用いたチェック
1)ユーザーにかわりロボットの適正管理ができる
・適正なタイミングで点検項目が通知(アドバイス)
2)設備の安定稼働に役立つ
・適正なメンテを実施することで、正常稼働を維持
・納入設備の「見える化」に役立つ
3)トラブルも未然に防げる
・クレームが出にくい体制がつくれる
・ユーザーのブランド維持
4)ユーザーからの閲覧が可能
・安心安全に役立つ